FUTURE CARE CLUB第11回定例会│介護周辺産業(人材紹介等)への利益の流出について
2019年5月21日(火)、JR新宿ミライナタワーにて、介護業界の健全な発展を目的に発足した経営者団体「FUTURE CARE CLUB(FCC)」主催の第11回定例会が行われました。
(テーマ:「介護周辺産業(人材紹介等)への利益の流出について」)
初めに、参議院議員の川合孝典氏による講演が行われました。
登壇者:川合孝典 氏
プロフィール
京都府京都市出身
参議院議員(国民民主党)
厚生労働委員会筆頭理事、国民生活・経済に関する調査会理事
過去に介護保険や処遇改善加算の制度設計に携わる。
公式HP:http://kawai-takanori.jp/
川合氏は、これまでの介護業界におけるこれまでの政治的な取り組みや現状の改正状況を説明した上で、人手不足感が他産業と比べて極めて高く人材が定着しない要因として、給与水準、社会認知度、キャリアパスなどの問題をあげました。
その後、「今後20~30年は職種として需要はさらに高まる。その上でリアルな現場がどうなっているのか、作られてきた法律・制度がどう運用されているのか」を共有するディスカッションが行われました。
ディスカッションを重ねる中で、会員様より以下の意見があがりました。
- 人材紹介にかかる費用が会社の利益部分から割くことになり、結果として従業員への利益還元に繋がらない。年々人材紹介料金が高騰しており、上限設定を設けて頂きたい。
- 人員基準を緩和し業務に柔軟性を持たせられないか?
- 介護職員処遇改善加算の従業員への支給要件をもう少し軽減できないか?
介護施設を運営するにあたり、介護職以外の「ドライバー、事務、栄養士等」のスタッフに不公平が生じている。
職員の給与の部分だけではなく、福利厚生費や人材教育費などに使えるよう事業者に裁量権があるとよい。 - 保険者ごとにより市区町村単位で書類を提出しなければならず、記入様式もバラバラですので統一されるとよい。
ディスカッション終了後、川合氏は、今回のディスカッションが有意義だったとお話しされました。
(事務局より)
お忙しいところ貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。
今後の政策提言に繋がることを期待しております。
FCCでは今後もゲスト講師による勉強会・意見交換会を実施予定です。
ご参加頂きました各法人様 誠にありがとうございました。
次回は、6/25(火)を予定しております。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。