FUTURE CARE CLUB第19回定例会│「介護業界の人材不足解消・介護業界の業務効率化」
2020年1月28日(火)、JR新宿ミライナタワーにて、介護業界の健全な発展を目的に発足した経営者団体「FUTURE CARE CLUB(FCC)」主催の第18回定例会が行われました。
(テーマ:「介護業界の人材不足解消・介護業界の業務効率化」)
登壇者:衆議院議員 国光あやの氏
プロフィール
国立病院機構災害医療センターにて医師として勤めたのち、厚労省にて介護保険や、がん検診、災害対策、診療報酬などに従事。
2017年衆議院総選挙にて初当選。現在に至る。
HP:https://kunimitsu-ayano.jp/
■趣旨
医師・元厚労省の両面からの視点を持たれている国光氏に、これまでFCCで多く取り上げられた介護業界の書類の無駄、人的資源確保のための無駄な出費の発生などへの対策や知見などを伺う為、ディスカッション形式で議論致しました。
■ディスカッション
介護業界の書類の無駄
現状では、サービス提供書類や請求関係の書類で同じような内容を記載している書類を用意しなければならず、書類の煩雑さにより無駄な人件費が発生しています。
国・県・市区町村に同じような書類をそれぞれに求められております。
国光氏はその現状に対して、現在国としても検討しており、書類の削減による業務効率化へ取り組まれているとご説明頂きました。
今後、各自治体が連携し書類が減ることにより、社会保険から頂く売上のリソースが少しでも労働者や業務環境への改善になるよう期待しております。
人的資源確保のための無駄な出費
人材不足はどこの業界でもあたりまえの時代となりましたが、介護業界ではその前から人材不足の状態が慢性化しており、採用に関して人材紹介会社を利用しなければ会社経営が立ち行かなくなるほどの危機感に迫られております。
元々、介護業界ではハローワーク経由で多くの採用が出来ていた企業が多くあったものが、同様のものでは採用できなくなり人材紹介を利用し始める事業所が多くあります。
また、介護業界では小さい会社が多く乱立している為、効率的な採用活動が出来ない点も付け入られている点が上げられます。
保険事業として、国・県・市区町村から頂く売上金の大部分が、人材紹介会社へ行き渡っており、こちらも環境を悪化する要員の一部となっており自体が深刻化しております。
FCCでは、人材紹介に一定のルールを設けたく今回国光氏にこの場を借りてご相談させて頂きました。
この件ついては、国光氏も同様のことを危惧しており、今後ルールの制定を検討したいとのことでした。
現状では、あまりに高額なお祝い金制度・人材紹介した求職者を一定期間で辞めさせ再度紹介するなどの悪質な人材紹介会社も一部あるため、ルールの制定化についてはいち早い作成を期待しております。
お忙しいところご講義下さいました国光氏を始め、ご参加頂きました企業様誠にありがとうございました。
引き続き魅力的な勉強会等を行って参ります。
次回は、以下の日程を予定しております。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
2月18日【火】19:00~20:30
開催場所:東京都新宿区新宿4-1-6
JR新宿ミライナタワー8階(新宿駅直結)
内容:「政策提言ディスカッション」
第20回目の節目ということで、これまでの内容を振り返り、政策提言書のベースを作るディスカッションを行います。